マスメディアの未来
マイコミジャーナルのコラム、「メディアの革命(18)」によると、テレビ局や新聞社といったマスメディアが経営不振に陥っているらしいです。ネット等の普及に伴うテレビ離れ、新聞離れなどによって、いずれはそうなると予想されてはいたものの、いざ現実化してみると、それなりの衝撃を持って業界には受け止められているようです。
「木走日記」さんは、マスメディアを「最後の護送船団産業」と呼んでいましたが、まさにその通りで、再販制度や放送免許に守られた業界であることは事実でしょう。
そんなマスメディアに対する我々の意識が少しづつ変化しているのか、もしくは、既存のマスメディアに依存しない若い世代への世代交代が確実に進んでいるのか。要因としては後者のほうがより強いかもしれません。世代交代が主因であるならば、既存マスメディア離れは徐々に、しかし確実に進むことになります。マスメディアの経営不振は、既存マスメディアのビジネスモデル崩壊の序曲であるのは間違いありません。今の形のままでは、いずれ崩壊せざるを得ないのは目に見えています。
ただ、「もう新聞・テレビに代表される既存のマスメディアは終わりだ」で議論を終わらせてはいけないと思うのです。もちろん、ネットへの移行がその答えなのですが、「新聞・テレビにとって代わる、現実的なビジネスモデルを持ったネット上のメディアは何なのか」というところまで突き詰めて考えるとどうでしょうか。
ひとつの回答として、ネット広告を収入源とし既存の広告収益モデルをほぼ踏襲した形で、既存のマスメディア企業がネット上に徐々に移行していく、もしくは新興の企業がネット上に現れる、という形が考えられます。ただ、マスメディア各社がそれを積極的に行っていないように見えるところを見ると、何か理由がありそうです。
単純に既存媒体の衰退とインターネットの隆盛と言う時代の流れを読み間違っている、あるいはネットへの移行手段が良くわかっていない、というのなら、さっさとつぶれてしまえと言う話になります。
ひょっとしたら、広告収益モデルはネット上で上手く機能しないのかもしれません。その場合、既存のマスメディアは行き先を失ってしまうことになります。すると残された道としては、情報の対価を支払ってくれる人々に対してのみ情報配信する形くらいしか、今のところはビジネスモデルが存在していません。そうなれば、ビジネス規模の縮小は避けられないでしょう。
おそらく、上で挙げた状態の中間くらい、つまり、既存のマスメディア企業は、上手く機能する広告収益モデルを目指して、いろいろと模索している最中なのでしょうし、そうせざるを得ないと言うのが現状ではないでしょうか。実際問題として、現在の規模で維持すべきかという問題は別にして考えれば、マスメディアにはつぶれてもらっては困るわけです。日々のニュースやらを配信する専門職ってのは、やはりこの社会には必要ですから。

