「政府紙幣」って何だ?
急に降って湧いてきたかのように、連日自民党内で議論されている「政府紙幣」。自民党を離党した渡辺喜美もその導入を提唱していたらしいですね。急にマスコミにクローズアップされだしたのは最近の話で、少し前から政府紙幣発行の議論は進められていたようです。どうせ、自民党内の誰かが、マスコミにネタをリークしたんでしょうね。とはいえ、日銀総裁や関係閣僚からは否定的な意見が相次いでおり、導入は難しそうな状況です。
これ、一体なんなのだろうと考えてみたのですが、要はその名の通りで、日銀が発行する日本銀行券とは別に、政府が紙幣を印刷して発行してしまおうというアイデアのようです。メリットとしては、財源を確保しなくても財政出動を行うことができる、この1点に尽きるのではないかと。
ただし、これを裏返せばそのままデメリットになりますよね。政府が自由にお金を作り出し、財源無しでの支出が可能になるわけですから、下手すれば際限なく支出を増やすことも可能になります。キリがなくなっちゃいます。政府はかなりの借金を抱えているわけですが、それも自由に返せてしまう、事実上の徳政令に等しいものになる可能性だってあるわけです。
さらに、これは多くの人が指摘している点ですが、市場に流通する紙幣の量が膨らむことにより、インフレーションを招く危険性があります。これでは、日本円の信用を大きく損なってしまうといわざるを得ません。
他にも、日本銀行券対応で作られている自動販売機などをどう政府紙幣対応にするのか、とか、政府紙幣の信用が低くなり、政府紙幣の受け取り拒否などの対応をするところが出てこないか、などの問題があるようですね。
関係するブログをパラパラと見た限りでは政府関係者と同じように、政府紙幣の導入には反対している人が多いように感じました。それでも、政府紙幣の導入に賛成している人もいるようです。私は賛成の根拠はよくわからないのですが、以下、参考までにリンクを挙げておきます。



Comments (6)
ガロア
2 月 8th, 2009 at 23:03:02
私は政府紙幣の発行に賛成です。
「市場に流通する紙幣の量が膨らむことにより、インフレーションを招く危険性があります。」ということですが、日本は過去のバブル崩壊後20年近くもデフレが続いていました。金融機関の不良債権が膨らんだのも、デフレの影響が大きかったものです。
政府紙幣を極端なインフレにならない程度に発行することができれば、現在の日本経済にとっても世界経済にとってもとても良いことではないでしょうか。
また現在円は独歩高のため輸出企業が大きな打撃を受けています。政府紙幣を発行することによってある程度円安の方向へ向かえば、輸出産業を中心にした国内産業に大きな助けとなります。
また、政府紙幣を国債の返還に当てれば増税しなくてもすむし、財政支出も増やすことができます。
「下手すれば際限なく支出を増やすことも可能になります。キリがなくなっちゃいます。」ということですが、その意見は「塩を取りすぎると健康に悪いから、塩を全く摂取しないようにしよう」という論理と似ているように思います。
確かに、際限なく政府紙幣を発行すると、ハイパーインフレを招くことになってしまいます。しかし、現在の円高傾向とデフレ傾向を押さえる程度に発行すれば、とても有益なのです。
世界的なデフレ傾向と円の独歩高の現在は、政府紙幣を発行するのに絶好のチャンスではないでしょうか。
ガロア
2 月 8th, 2009 at 23:15:27
ネット上の産経ニュースにも、政府紙幣に賛成する記事がありましたので、紹介いたします。
産経ニュース
【主張】政府紙幣 悪循環からの脱出に期待
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090208/fnc0902080337002-n1.htm
ガロア
2 月 8th, 2009 at 23:17:32
産経ニュースにも、政府紙幣に対する賛成記事がありましたので、紹介いたします。
【主張】政府紙幣 悪循環からの脱出に期待
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090208/fnc0902080337002-n1.htm
cronoq
2 月 9th, 2009 at 6:56:33
>ガロアさん
コメントありがとうございます。
「塩」というよりは常習性のある「麻薬」に近いのではないかなと私は思っています。一度やったらやめられない危険性をはらんだ政策だと思うのです。以前、赤字国債を乱発したときのように、打ち出の小槌的に使われてしまうのは目に見えているのではないでしょうか。言い換えれば、それくらい、現在の政治家を私は信用していないわけです。
ガロア
2 月 9th, 2009 at 19:11:20
cronoqさん、同じコメントを何回も投稿してしまいすみません。1回目以外のものは、削除してしていただけませんでしょうか。どうも失礼いたしました。
政府紙幣が塩に近いか麻薬に近いかは、確かに政治家の資質しだいかも知れませんね。
ただテレビで見る限り、今回の政治家の発言は勉強不足のように感じました。
1990年代のデフレ期に政府紙幣を大量に発行してデフレを緩和しておけば、あのように不良債権が莫大にならずにすみ、税金を無駄にしなくても良かったと思っています。
cronoq
2 月 9th, 2009 at 21:44:18
>ガロアさん
コメントありがとうございます。同じコメントは削除させていただきました。
麻薬も上手に使えば薬にもなりますし、政府紙幣も上手に発行すればよい効果を生むのかもしれません。しかし、いまの政治家の発言を聞くと、安易な財源に飛びついたという印象は拭いきれません。増税ができないなら政府紙幣で、くらいにしか思っていないと思いますよ、きっと。
1990年代の、いわゆる失われた10年ってのに政府紙幣が有効であったかどうか、私にはわかりません。ただ、当時そういう議論は無かったように思います。
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