De la tierra vientosa…

日々のたわごと

元厚生労働次官連続殺傷事件に思う

カテゴリー: ぼやき — cronoq at 4:15 pm on 木曜日, 11 月 20, 2008

さいたま、東京と連続で発生した元厚生労働省次官連続殺傷事件が世間を騒がせている。同じような時刻に同じような手法で行なわれた犯行であることから、同一犯もしくは同一グループによる、政治的背景を犯行動機とした事件であるとの論調が一般的だ。要するに、年金改革の当事者に対して、その恨みを注ぐ意味合いでの犯行ということらしい。

私は、たとえどんな恨みがあるにせよ、人を殺めると言う手段は用いるべきでは無いと考える。なので、犯人を賛美する気もないし犯行を賞賛する気もない。ところが、ネットじょうでは恐ろしいことに、この犯行を称える意見が散見されるのだ。中には「これは天誅だ」などといった意見すら見受けられる。これには背筋が凍る思いがする。そんなに簡単に条件付きで殺人と言う行為を容認してしまってよいのだろうか。人々のココロの中には、そういう意見が多く潜んでいるのだろうか。

また、この事件は、上述したとおり、年金制度への不満から生じたと推測されている。そのことから、事件によって、厚生労働省の過去の不手際の追及や、年金制度に関わる厚生労働省への批判が行いにくくなるだろうことが予想される。と、思っていたら、案の定事件を厚生労働省批判の傘に利用しようとする声が聞こえてきた。

元次官殺害で野党やメディアを批判 津島氏

 自民党の津島雄二税制調査会長は19日、元厚生事務次官らの連続殺傷事件に関連し記者団に「厚生労働省の仕事の成果を評価できないような論評ばかり行われている。その結果、理不尽な行為につながったとすれば本当に残念だ」と述べた。「マスコミも考えてもらいたい。責任があるのは『あれが悪い、これが悪い』という国会の議論だ」と指摘、野党やメディアによる厚労省批判に矛先を向けた。同時に「事務方で一生懸命にやっている人にゆがんだ批判を向けるのは良くない」と強調した。津島氏は元厚相で厚労族の幹部。(日本経済新聞)

違う。野党やマスコミに責任があるのではない。政府与党の政策を検証し、その不備を追及していくのが野党やマスコミの役割だからだ(中には政府与党に迎合するマスコミもあるが)。その仕事を放棄したら、野党の存在意味がなくなってしまう。責任は野党やマスコミにあるのではない。あくまでも、今回の事件を起こした犯人にあるのだ。

先日のトヨタ相談役奥田氏の発言もあり、マスコミはますます厚生労働行政の批判を行いにくくなっているだろう。しかし、これに怯むことなく、年金問題を取り上げていっていただきたい。

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国籍法狂想曲

カテゴリー: ぼやき — cronoq at 12:12 am on 水曜日, 11 月 19, 2008

数日前から一部で危惧されてきた国籍法の改正案ですが。18日、衆議院本会議で可決されました。参議院での審議がいつになるのかは不透明な状況ですが、おそらく近いうちに可決されることでしょう。

この件、そんなに血眼になって反対するほどのものではないのではないかと思っていました。先日のエントリにも書いた通りですが、確証を得るためにネットでいろいろと調べてみました。

とにかく、ネット上は総論反対各論反対、とにかく改正反対の嵐で、実際のところどうなのか、って情報が埋もれてしまっている状態。

そんな中、二つの冷静なブログを見つけました。どちらも少々長文気味で、読み下すには多少の努力が必要ですが、分かりやすくまとめられているかと思います。以下リンクはっておきます。

いしけりあそび
○○○!知恵袋 国籍法は改悪なんでしょうか?
どうしてもDNA鑑定が気になるけど、冷静に、法的な思考をする準備はあるよ、という方へ。

la_causette
国籍法3条1項の改正に反対することはエネルギーの無駄である
国籍法改正問題とDNA鑑定
国籍法3条1項を合憲限定解釈した件の最高裁判決の事例

反対の声を上げるのは、ほとんど杞憂に近いってのが結論です。

それよりも、こうやってネット上で瞬間沸騰的に世論が沸き起こって、それが一部現実世界に対して影響を及ぼす現象に興味を覚えました。反対されている方が指摘している通り、既存のマスメディアではほとんど報じられていないにも関わらず、です。

マーケティング的に非常に食欲をそそられると思いません?

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なぜそこまで国歌を強制したがるのか

カテゴリー: ぼやき — cronoq at 6:39 pm on 火曜日, 11 月 18, 2008

<国歌>斉唱時は「起立、国として指導」…塩谷文科相が強調
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081118-00000046-mai-pol

別に立ちたくない人たちがいるなら、立たせなくてもいいと思うのですけど。

立たない、歌わない理由は人それぞれ異なるでしょうが、おおよそ、翼賛体制下の統制国家のひとつの象徴として、現国歌である君が代を捉えているのでしょう。違うかな。ま、理由はどうであれ。

それに対して強制力を持たせた対応をすることに問題があるのですよね。別にいろいろな人がいていいじゃないですか。君が代斉唱時に起立しないことで式典に何ら不具合が生じるわけではないじゃないですか。なぜ、そこまで、国歌に対して敬意を表することを強制したがるのか、その神経が理解できません。

どうもこの国には、自分と異なる思想・信条を持つものに対する不理解と激しい嫌悪感、といったあまりよろしくない伝統があるようです。

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次世代自動車開発レース

カテゴリー: ぼやき — cronoq at 4:08 pm on 火曜日, 11 月 18, 2008

いよいよ各社とも本格的に市場に次世代自動車を投入し始めてきた。そこで、各次世代自動車の特徴と課題を簡単にまとめてみた。

ハイブリッドカー
次世代自動車としては、現在最も開発が進み、市場にもある程度投入されているタイプ。基本的な動力源はガソリンエンジンだが、ブレーキをかけた際の摩擦エネルギーなどを電気エネルギーとして回収し、再発進の際などに利用することで、燃費を改善する仕組みを実現している。

動力源がガソリンのためインフラ整備の必要が無く、普及を助ける要因になっている。ただし、裏を返せば「燃費のよいガソリン車」であるともいえる。実際、ハイブリッドカーでは二酸化炭素の削減はそう多くは進まないとされ、次世代自動車の一連の流れの中において、ハイブリッドカーを過渡期の技術と位置づける考え方もある。

とはいえ、現在最も普及が進んでいる次世代自動車であることには間違いなく、各メーカーとも市場に製品投入する段階まで来ている。

プラグイン・ハイブリッドカー
ハイブリッドカーに、家庭用電源からの電源供給を可能とするプラグをつけたもの。いわば、コンセントで充電可能なハイブリッドカーである。コンセプト的には、次に説明する電気自動車とハイブリッドカーのあいのことも呼べる。

連続走行距離にまだ問題が残るものの、電気自動車としても利用可能なプラグイン・ハイブリッドカーは、ハイブリッドカーと電気自動車を技術的、また市場戦略的に橋渡しするものとして期待されている。しかし、電気自動車並みの電池を搭載し、さらに電気モーターとガソリンエンジンを搭載するという駆動モデルには無駄も多く、一部メーカー首脳からはその存在価値に疑問を投げかける声も出ている。

現在、トヨタ自動車から2010年までに発売予定とのリリースが出ている。

電気自動車(EV)
次世代自動車の本命となりつつある電気自動車。リチウムイオン電池の発展により駆動時間を長くすることが可能になったため、実用化に至った技術。走行時に温暖化ガスや窒素酸化物を出さないので環境にもやさしいとされる。

ハイブリッドカーやプラグイン・ハイブリッドカーのように、複雑な駆動系を必要としないため部品数も少なくてすみ、安価に製作できるのも電気自動車の長所である。

しかし、長くなったとはいえ、その連続走行距離は数十キロメートル程度であり、長距離走行には急速充電所の整備が必要になるなど課題も多い。また、レアメタルであるリチウムの資源問題なども存在する。

燃料電池自動車
水素を燃料として走り、排出するのは水だけという、究極のエコカー。

燃料電池本体の開発がままならない時期が長く続き、開発は大きく後れを取った。そのため、現在では、ハイブリッドカー、プラグイン・ハイブリッドカー、そして電気自動車の陰に隠れて目立ちにくい存在となってしまっている。

最近になってようやく日の目を見るようになって来たが、まだ課題も多い。まずはその本体価格。1台1億円以上とされ、現在ではリースによる販売が主である。また、燃料である水素を供給する水素スタンドの整備が全く進んでいないことも、普及を妨げる大きな要因といえるだろう。

エコの観点からは最も優れている技術だが、残念ながら普及への道は険しい。

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国籍法の改正について

カテゴリー: ぼやき — cronoq at 5:44 pm on 月曜日, 11 月 17, 2008

明日にでも衆議院を通過すると一部で騒がれている国籍法の改正について。この話、そんなに騒ぐほどのものではないのではなかろうか。その理由は後述するとして、まずは問題の全体像を大雑把ではあるが記しておきたい。

事の発端は、2008年6月4日の最高裁判決に遡る。この日、最高裁大法廷において、未婚の日本人父とフィリピン人母との間に生まれ、出生後に父から認知を受けた計10人の子供が日本国籍の確認を求めた2件の訴訟の判決が下った。最高裁は、「生後認知に加え、父母の結婚がなければ日本国籍が取得できないと定めた国籍法は憲法違反」として、日本国籍を認めた。詳細は産経新聞のサイトをご覧いただきたい。

このように、法律の全文もしくは一部を憲法違反であるとする最高裁の判断を法令違憲と呼ぶ。法令違憲の判断は、国会に対して法律の廃止もしくは改正を迫る事実上の強制力を持っている。そのため、国会では最高裁の判断に従って国籍法を改正する作業が行われてきた。某方面で騒がれているように、一部の国会議員が暗に法案を用意し、有耶無耶のうちに成立させてしまおうと画策しているような代物ではないのである。

さて、この改正案、どのようなものであるかというと、おおよそ以下の通りである。

(改正前)第三条  父母の婚姻及びその認知により嫡出子たる身分を取得した子で二十歳未満のもの(日本国民であつた者を除く。)は、認知をした父又は母が子の出生の時に日本国民であつた場合において、その父又は母が現に日本国民であるとき、又はその死亡の時に日本国民であつたときは、法務大臣に届け出ることによつて、日本の国籍を取得することができる。
第三条の2 前項の規定による届出をした者は、その届出の時に日本の国籍を取得する。

(改正後)第3条  父又は母が認知した子で二十歳未満のもの(日本国民であつた者を除く。)は、認知をした父又は母が子の出生の時に日本国民であつた場合において、その父又は母が現に日本国民であるとき、又はその死亡の時に日本国民であつたときは、法務大臣に届け出ることによつて、日本の国籍を取得することができる。
2 前項の規定による届出をした者は、その届出の時に日本の国籍を取得する。

第二十条 第三条第一項の規定による届出をする場合において、虚偽の届出をした者は、一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
2 前項の罪は、刑法(明治四十年法律第四十五号)第二条の例に従う。

その他施行期日に関する附則が存在するがここでは省略させてもらう。

国籍法改正に対して騒いでいる人たちは、認知のみで日本国籍の取得が可能である点を特に問題視しているようだ。また、罰則が1年以下の懲役又は20万円以下の罰金と比較的軽いことも槍玉に上がっている。中には20万円で国籍を売り渡す云々と言った記述も見受けられる。

問題は、この「認知」のプロセスがどのようなものであるか、であろう。もし仮に、紙切れ一枚の届け出を行うだけで、審査も何もなく外国人との間の非嫡出子の認知が認められるのであれば、国籍法改正に反対している人たちの懸念も理解できる。しかし、現実にはそう簡単に認知できるものではないし、法務省もそう簡単には日本国籍を与えることはないだろう。今までと同様に、様々な事実認定を経て、初めて非嫡出子の認知が認められる、と考えるのが妥当だ。

ここで、先の最高裁判決が参考になる。この判決では、両親が婚姻関係に無いことを理由として日本国籍を与えないことが違憲とされたのである。他に日本国籍を与えるに相応しく無いと思われる理由があれば、法務省はナンとでも理由をつけて申請を却下することができるはずなのである。国籍法改正に伴い、無関係の外国人が大量に流入してくるかのような思い込みは、全く持ってナンセンスであるといわざるを得ない。犯罪に利用される可能性を危惧する声もあるが、下手な申請は確実に却下する法務省を相手にビジネスとしては成り立たないだろう。そんなに騒ぐほどのものではないと考える理由はこんなところだ。

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